ロックの歴史


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【1950年〜1960年 ロックンロール】

ロックの誕生は歴史的に微妙なとこだが、1954年のビル・ヘイリーの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」のヒットやチャック・ベリーの登場がロックをアメリカ全土に広げる役割を果たしたことは事実である。
1956年にエルビス・プレスリーが大手レコード会社RCAに移籍して大スターになりロックンロールの存在は決定的なものとなる。
1959年頃からロックンロールは洗練化、多様化を進め(ブリルビルディング・サウンド)、この頃からロックという呼び方が一般化する。

<代表的なミュージシャン/グループ>
・ビル・ヘイリー
・チャック・ベリー
・エルビス・プレスリー
・バディ・ホリー
・ロイ・オービソン
・エヴァリー・ブラザーズ


【1960年〜1964年 サーフィン・ホットロッド/リバプール・サウンド】

ロックはボーカル中心の音作りが基本だが、1958年登場のデュアン・エディと1960年登場のベンチャーズによってエレキギターを前面に押し出したサウンド、インストルメンタルの存在が確定的になった。
その流れで1961年頃カリフォルニアでサーフィンの感覚をエレキギターで表現したインスト、サーフミュージックが登場。それにボーカルを加えたビーチ・ボーイズが代表格となる。
歌詞の内容がホットロッド・レース(自動車レース)にまで広がり、「サーフィン・ホットロッド・サウンド」が誕生した。
イギリスでは1962年登場のビートルズによりロックンロールの存在が確立された。
その後登場した数々のビート系バンドの多くがリバプール(ビートルズの出身地)だったため「リバプール・サウンド」と呼ばれた。

<代表的なミュージシャン/グループ>
・デュアン・エデ
・ベンチャーズ
・ビーチ・ボーイズ
・クリフ・リチャード
・ビートルズ


【1964年〜1965年 ブリティッシュ・インヴェイジョン/フォーク・ロック】

1964年のビートルズアメリカ上陸に続き、ローリング・ストーンズ、ザ・フーなどのイギリスのロックバンドが次々とアメリカでヒットする。これをブリティッシュ・インヴェイジョン(イギリスの侵略)と呼ぶ。
その影響を受けフォーク・グループが次々と登場し、フォーク・ロックへと進化して行く。

<代表的なミュージシャン/グループ>
・ビートルズ
・ローリング・ストーンズ
・ザ・フー
・ボブ・デュラン
・バーズ
・ママス&パパス
・バッファロー・スプリングフィールド


【1966年〜1968年 サイケデリック・ロック/ブルース・ロック】

ギターサウンドでの表現方法に変化が起こる。それまで真空管アンプによるナチュラルな歪みが主流だったが、フィードバックサウンドやファズ(エフェクター)が生まれ、よりへヴィで豊かな表現が可能となる。その後のロックサウンドを決定付けた。
ファズ、ワウを駆使したブルージーでハードな演奏の「ブルース・ロック」が生まれた。
その代表格がエリック・クラプトン在籍のクリーム、ジミ・ヘンドリックスである。
エフェクターによる実験的なサウンド作りは続いた。テープエコーやチェンバーなどを駆使し、ドラックによるトリップ感覚を表現したサイケデリック・ロックが生まれた。
またジャンルの融合、上記の「ブルース・ロック」や「カントリー・ロック」も生まれた。

<代表的なミュージシャン/グループ>
・クリーム
・ジミ・ヘンドリックス
・ドアーズ
・ピンク・フロイド
・ホークウィンド


【1969年〜1976年 ハードロックサウンド】

この時期にブルース・ロックの中で、ブルースをよりヘヴィに演奏する傾向が強くなる。エフェクター等楽器機材の発展による大音量で新しいサウンドに支えられた「ハードロック」が生まれた。代表格はレッド・ツェッペリン、ジェフ・ベック・グループ、ディープ・パープル等、その後の影響は計り知れない。
同時期に曲調、歌詞に実験性が生まれる。長尺の曲、哲学的な歌詞やテクニカルな演奏の「プログレッシブ・ロック」の誕生である。プログレバンドはイギリスに多く登場し、代表格はピンク・フロイド、イエス、キング・クリムゾン、エマーソン・レイク・アンド・パーマー等。
またこの時期に「ウッドストック」等の大型野外フェスティバルが多く開催され始めた。この時代の代表的な動きとして、それまで反抗的、革新的な曲調とは逆に、「シンガーソングライター」、「サザン・ロック」等のように聞き手に安らぎを与える曲が多く誕生する。レーナード・スキナード、カーペンターズ等がその役割を担い、ロックは大衆に広く受け入れられポピュラー音楽の中心となる地位を確立した。

<代表的なグループ>
○ハードロック
・レッド・ツェッペリン
・ジェフ・ベック・グループ
・ディープ・パープル
・グランド・ファンク・レイルロード
・ブラック・サバス
・クイーン
・エアロスミス
・キッス
○プログレッシブ・ロック
・ピンク・フロイド
・イエス
・キング・クリムゾン
・エマーソン・レイク・アンド・パーマー
○サザン・ロック
・レイナード・スキナード
・オールマン・ブラザーズ・バンド
○グラム・ロック
・T・レックス
・デヴィッド・ボウイ


【1976年〜1981年 パンク・ロック・ムーブメント】

1970年代に多様化し複雑になったロックに反抗したムーブメントが起こった。それが「パンク・ロック」だった。
ニューヨークで生まれたラモーンズのロンドンでのヒットにより、セックス・ピストルズなどのロンドン・パンクが誕生し大きな社会現象となった。その音楽性はテクニックを無視し勢いに任せた攻撃的な演奏、反社会的な歌詞と態度。労働者階級の若者に熱狂的に指示された。
その後、先導役だったセックス・ピストルズの解散により衰退。そのムーブメントは短命となった。
しかしその影響力は強烈で「ハードコア・パンク」や「オルタナティブ・ロック」の誕生のきっかけになった。

<代表的なグループ>
・セックス・ピストルズ
・ラモーンズ
・ブロンディ
・パティ・スミス
・ストラングラーズ


【1980年〜1986年 NWOBHM/LAメタル】

1970年代半ばのパンク・ロック・ムーブメントの影響で失速していたイギリスロックシーンだったが、1980年のアイアン・メイデン、デフ・レパードの登場によりシーンは勢いを取り戻した。これを「NWOBHM(ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィ・メタル)」と呼ぶ。
一方アメリカのハードロックシーンも低迷していたが、モトリー・クルー、ラット等のロサンゼルス勢が救世主となりシーンを活性化させた。「LAメタル」の誕生である。
またボン・ジョヴィの爆発的なヒットやMTVの誕生によりハードロック/ヘヴィメタルの産業化が進んでいくこととなった。

<代表的なグループ>
・アイアン・メイデン
・サムソン
・デフ・レパード
・モトリー・クルー
・ラット
・ドッケン
・W.A.S.P
・ナイト・レンジャー
・ボン・ジョヴィ


【1986年〜1990年 商売としてのハードロック/ヘヴィメタル】

ボンジョヴィやガンズ・アンド・ローゼスの大ヒットによりハードロック/ヘヴィメタルに商売色が強くなってきた。ポイズン、シンデレラ、スキッドロウなどキャッチーでビジュアル的なバンドが多く登場した。
またMTVが1980年代のミュージックシーンにおいて大役を果たしたことは言うまでもない。MTVで流れるビデオクリップがセールスに巨大な影響力を発揮していた。
この頃の音楽シーンを皮肉って「産業ロック」という言葉が生まれた。
一方アンダーグラウンドでは産業ロックとは逆の方向性で、ヘヴィメタル本来の姿を追求し攻撃性と速さを極限まで高めた「スラッシュメタル」が誕生した。
代表格はメタリカ、メガデス、スレイヤー、アンスラックス。この4バンドは「スラッシュ四天王」と呼ばれ現在でもその人気は高い。その後多様化するメタルジャンルに多大な影響を与えた。

<代表的なグループ>
・ボン・ジョヴィ
・ガンズ・アンド・ローゼス
・ポイズン
・シンデレラ
・スキッドロウ
・ビリー・アイドル
・マイケル・ジャクソン
・マドンナ
○スラッシュメタル
・メタリカ
・メガデス
・スレイヤー
・アンスラックス


【1991年〜1994年 オルタナティブ・ロックの台頭】

MTVによる産業ロックがブームとなった一方で、パンクに影響を受けたオルタナティブ・ロックが頭角を現し始めた。特に多くの有力バンドを有したシアトルのインディーズシーンが注目され、1991年「ネヴァーマインド」の大ヒットと共にニルヴァーナが登場した。グランジ・ブームの始まりである。
ロサンゼルスからはレッド・ホット・チリ・ペッパーズが登場し1991年に「ブラッド・シュガー・セックス・マジック」を大ヒットさせた。
これらの大ヒットによりオルタナティブ・ロックがロックシーンのメインストリームとなっていった。
しかしヘヴィメタルも負けてはいなかった。メタリカが1991年「メタリカ」(通称ブラックアルバム)を大ヒットさせ、更にヘヴィで攻撃性を増したパンテラの「俗悪」がリリースされた。この動きはモンダン・ヘヴィネスなるジャンルを誕生させた。

<代表的なグループ>
・ニルヴァーナ
・サウンドガーデン
・グリーン・リヴァー
・パンテラ
・コーン
・レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
・マリリン・マンソン
・マシーン・ヘッド


【1994年〜2000年 オルタナティブ・ロックの多様化】

グランジブームは1994年のカート・コバーン(ニルヴァーナ)の自殺により終焉を迎えた。その後「オルタナティブ・ロック」が一気に勢力を伸ばし多様化の一途を辿ることになった。キャッチーなメロディやヘヴィーなミクスチャーを売りにするバンドが多く登場して「オルタナティブ・ロック」は一ジャンルを築く結果となった。


【2001年以降 ブームの再来】

「オルタナティブ・ロック」人気は相変わらずだが、この時期から旧来のストレートなロックサウンドが復活してくる。その流れで多くのバンドがヒットを飛ばし、現在でも人気を博すバンドもある。

<代表的なグループ>
・ストロークス
・ホワイト・ストライプス
・リバティーンズ
・ダットサンズ
・フランツ・フェルディナンド
・アークティック・モンキーズ

 

 

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